松山市北条の古民家リノベーション・トイレ&洗面工事 自然素材のリノベーション・松山市北条の古民家工事現場より
前回の腰壁と間仕切り壁の工事が終わり、今回は洗面とトイレの工事です。
|トイレと洗面の場所と洗面周りのデザイン
元々の図面。階段下収納の横にあるスペースに洗面台を造作します。
こんな木製戸の勝手口がありました。この部分に洗面台をつくります。光は入ってこず隙間もあって断熱にも劣るので、この建具は撤去して新しく壁をつくり、窓を入れることにしました。
こちらがリノベーション後の図面。階段したの収納の一部をトイレ、木製勝手口があったスペースを洗面にします。洗面台の上に新しく窓をつくるので、ここを開けておけば風が抜けるようになります。
洗面周りの展開図。メーカーの既製品ではなく造作なので、カウンターや棚などの材質ももちろん、洗面ボウル、水栓、タイル、ミラーなどを一つ一つ選び仕様を決めていきます。小さな空間でもデザインすることで雰囲気が変わってきます。
|オリジナル洗面台づくりのプロセス
もともと水回りの設備がなかった場所なので、床を撤去した時点で、水道屋さんに給排水の配管工事をしてもらいます。左がトイレ、右が洗面の配管です。
もともとあった腰壁を撤去し、洗面台の取付けができるように作業します。
窓を新しく取り付けることを決めたものの、洗面なので鏡も欲しいところ。そこで窓と鏡を横並びでデザインしました。窓の右側がミラーになります。
窓を開く時の取っ手が無理なく届き、洗面に立った時に顔が映る高さになるように、使いやすさとバランスを見てサイズと位置を決定。
カウンターと窓枠は、無垢の桜材。固くて水廻りにも適しています。
壁はモイスボード。調湿性、防カビ・抗菌性、消臭効果に優れているので洗面やトイレ周りにピッタリです。
|タイル貼りと珪藻土塗り
タイル屋さんにタイルを貼ってもらいました。選んだタイルは、平田タイルのアンティーク調のターコイズブルー。目地はグレーにしました。
モイスボードの上の仕上げに、珪藻土を塗りました。もともとモイスボード仕上げで終了の予定でしたが、落ち着いた雰囲気が出したくなって、私が塗ってしまいました。珪藻土は調湿効果バツグンなので、適材適所ということで。
鏡も入り、照明も付き、完成です。
あまり白が強すぎない方が古民家の雰囲気に合います。
|トイレと洗面の完成
階段下の収納だったスペースが左のトイレになり、木製勝手口があった右側に洗面ができました。
無垢の杉板でつくったトイレの扉もできあがりました。静かに閉まるようにソフトクローズの金具をつけた吊り戸にしています。
タイルは色がアクセントになったアンティーク調。タイルの上の窓と鏡の下枠は、物が置けるように、奥行を少し出して棚のようにしました。
珪藻土塗りの壁と真鍮のタオル掛け。
次回は仕上げ作業の様子をお届けします。
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