愛媛県松山市北条にある古民家のリノベーション、完成しました。
築70年以上のこの古民家は、当時洋裁学校として建てられた建物でした。
リノベ前の状態。天井や床、腰壁の仕上げに合板が使われていました。建築当時はすべて自然素材だったでしょうから、一度リフォームをしたと思われます。
リノベ後。天井の合板は撤去し丸太の梁を見せることにしました。床や腰板の合板はすべて無垢の杉板につくり替えました。壁は漆喰塗りで仕上げ、空間がぐっと明るくなりました。サッシは内窓を取付け、既存のアルミサッシ(シングルガラス)+ 新設樹脂サッシ(複層ガラス)で断熱性、遮音性がアップしました。
照明はダクトレールを取付け、スポットライトやペンダントライトを増やしたり、位置を調整したりできるようにしました。
リノベ前。床下はこの広い空間をたった4つの束石で支えていました。合板のフローリングを解体してみたら、薄っぺらでベコベコな状態でした。
リノベ後。床組はすべてやり直し、4倍の束で支え、2重構造の床材、仕上げは30mmの杉板を使いました。玄関近くにあった棚とゆるい間仕切りを撤去し、階段下に新しくトイレ、その横に洗面をつくりました(写真右側)。
こちらが新しくつくったトイレと洗面。トイレの場所は、階段下でもともと収納でした。
2種類のタイル
真鍮のタオル掛け。洗面周りの壁は珪藻土塗り仕上げ。
もともとの入り口は、アルミサッシでした。
入口を木製扉につくり替えました。
通りがかりの猫ちゃんがこっち見てる^^
自然素材の古民家リノベーション。全面改装ではなくオフィスとして使う部分だけの改装でしたが、これから使っていくうちに新しい活用方法が生まれるかもしれません。その時にまた手を入れられる余地を残しています。
お施主さんはベテランの心理カウンセラーさん。いつも温かい眼差しで説明を聞いてくれて、打合わせの度に私が癒されることとなりました。工事前のイベントも快く承諾してくださり、お施主さん自身もイベントに参加してくれました。
なんといっても空気がいい!自然と深呼吸してしまうリラックスできるカウンセリングオフィスとなりました。
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