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執筆者の写真平野 裕子

愛媛県西条市のイタリアンレストラン店舗改装 その1

更新日:9月24日

西条の松本建設、松本さんに声をかけていただいて、西条市のイタリアンレストランの店舗の設計でプロジェクトに参加させていただくことになりました。 手刻み大工で素晴らしい木組みの家をつくる松本さんは、仕事仲間の大工さんつながりで、今回が初めてのコラボです。


水と木の間で
うちの事務所でシェフと松本さんと打合わせ


お施主さんは東京から愛媛県西条市に家族で移住された方で、東京でもイタリアンのお店を経営されていたシェフです。この度、イタリアンレストランを移住の地、西条で再オープンするプロジェクト。


イタリアンレストラン!

楽しそう♪ おいしそう!


さて、まずは現場へ。

はじまりはこんな倉庫でした。

どんなお店になるか、イメージわきますか?



水と木の間で

東京で10年間お店をされていたシェフの頭の中には、厨房の使い勝手をはじめ、実現したい空間のイメージがはっきりありました。




漆喰壁の色や床のタイルの仕様を打合わせ。

うちの猫、ホタルちゃんもしっかり打合わせに参加です。 態度でかいですね~笑



ここで使っているカタログ(フジワラ化学)は希望の色を把握するためであって、実際には100%自然素材を使った漆喰を使います。




工事がスタートしました。




左官さんがつくってくれた実際の漆喰のサンプルをズラリと並べ、色味や質感を検討。




京都の黄土の配合の割合を変えて自然素材で色を出しています。

シェフの頭の中には、「これ!」というイメージがはっきりとあるので、さらにサンプルを作ってもらうことになりました。左官さん、とっても親切です。


現場で使い方をイメージしながら、コンセントや照明の位置を確認します。

松本さんとシェフ、そして電気屋さんも加わりみんなで打合わせ。


今回、元請けの松本建設の松本さん。

周りにいる人への気遣いが素晴らしくて感心してしまいました。


ちょっとした小さなことなんですが、施主だけでなく、私や職人さんたち、相手のことを考えてさっと動く、声をかける。施主が納得するまで何度もサンプルを取り寄せたり、手配したりをサラリとやる。

素晴らしい仕事をするのに相手を立て、とても謙虚。


私の仕事仲間の手刻み大工さんたちが尊敬する理由が分かりました。


みんなで協力してつくりあげていく空間づくりのプロジェクト。

あのコンクリートブロックの面白みのない倉庫から、どんなふうに変わるのでしょうか。


次回へつづく

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