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執筆者の写真平野 裕子

愛媛県西条市のイタリアンレストラン店舗改装 その2

更新日:9月24日

西条の松本建設、松本さんに声をかけていただいて、西条市のイタリアンレストランの店舗の設計でプロジェクトに参加させていただくことになりました。手刻み大工で素晴らしい木組みの家をつくる松本さんは、仕事仲間の大工さんつながりで、今回が初めてのコラボです。


水と木の間で, 衣摺下地, 漆喰塗り
美しい衣摺下地

工事がはじまり、現場に打合わせに来ています。 壁と天井の仕上げは漆喰塗りになります。


店舗の正面。あまりオープンにしたくない、というシェフの要望で、開口部は控えめです。

水と木の間で, 衣摺下地, 漆喰塗り

漆喰を塗る前の下地の状態。

現代の建築では、下地にはボードを張ることがほとんどですが、こちらは衣摺下地。店舗でも妥協しない松本さんです。


水と木の間で, 衣摺下地, 漆喰塗り
左官さんが色々な種類のコテを見せてくれました

シェフの頭の中にあるお店のイメージカラーを実現するために、かなりの数の色見本を作ってくれた親切な左官さん。今回の打合せでは、塗りの仕上げを検討します。


壁と天井の取り合いの部分は、今回は廻り縁を入れず、塗りで一体感を出すことにしました。曲線のやわらかさを出すため、入隅や出隅部分を塗るコテを見せてくれてみんなで確認。



水と木の間で, 衣摺下地, 漆喰塗り

カウンターの上部の垂れ壁もカーブをつけたデザインのため、全体的な空間も柔らかくやさしい雰囲気になります。



水と木の間で,店舗, 漆喰塗り

漆喰の下塗りが終わりました。

設備器機も運ばれてきて、完成形がみえてきました。



水と木の間で, 漆喰塗り

事前に打ち合わせをしたコテで出隅を曲線で仕上げてくれています。



水と木の間で, 100%自然素材の漆喰塗り

下塗りは白い色ですが仕上げは黄色が入ります。京都の黄土の配合の割合を変えて自然素材で色を出します。昨今の建築では、漆喰と言えどこのような100%自然素材は少なくなりました。



水と木の間で, 100%自然素材の漆喰塗り
仕上げの漆喰塗り作業

この左官さん、実はすごい人だったんです。

サッカーの国際審判をしていた方で、全国でも数えるほどしかいないらしいんです。

愛媛ではもちろんこの左官さん一人だけ。


でもすごくないですか?

本業左官やさんなんですよ!

しかも、土壁の家や重要文化財を扱うような方です。

試合の度に世界各地を飛び回り、帰って来た日の夜中に現場に入って作業する、なんてこともよくあったそうです。


心の中は熱いんだろうけど、とても話しやすく親切ですっかりファンになってしまいました!



水と木の間で, 100%自然素材の漆喰塗り

ファサードも漆喰塗りが完成し、終わりが見えてきました。



次回は完成後のお店へ♪

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